若者は「戦争する国づくり」ノー
石破茂政権による「戦争する国づくり」に反対し、憲法を生かした政治の実現を求めて「若者憲法集会2025」が25日、東京都内で開かれました。集会後、銀座でのデモ行進には全国から集まった1100人(主催者発表)が、サウンドカーから流れるラップのリズムに合わせて、「大軍拡反対」「お米を普通に買える政治を」「消費税下げろ」と声をあげました。リズムに乗って沿道から写真を撮る人もいました。主催は若者憲法集会実行委員会。
対話による平和外交を
デモでは青年がスピーチ。「憲法を盾に政治を前に進めよう」「対話になる平和外交こそが大事だ。軍事費ではなく医療・介護など福祉にお金を回してほしい」と訴えました。
長野県内の薬局で事務職員として働く女性(25)=同辰野町=は、物価高で薬代を払えない患者がいると指摘。「誰もが安心して医療を受けられるような政治を求めたい」と語りました。
学費を下げて
札幌市から参加した北海道大学の学生は「自分は理系ですが、軍事研究には反対です。学費を下げてほしい」と話しました。
米でも若者が「反トランプ」を
デモ出発に先立ちあいさつした日本共産党の田村智子委員長は、敵基地攻撃能力の保有と大軍拡に反対するネットワークを全国に広げて、若者憲法集会が行われていることに敬意を表し、トランプ米政権のもとで「米国いいなり」の政治でいいのかが問われていると強調。米国でも若者が、反トランプの行動を起こしていることにも触れ、「『戦争のない未来』『憲法いかせ』の若者の連帯を広げよう」と激励しました。
320カ所に広がるネットワーク
大軍拡をやめさせようと若者憲法集会が呼びかけた「敵基地攻撃能力保有・大軍拡に反対する草の根の青年ネットワーク運動」が約320カ所につくられ、全国各地で賛同を広げています。対話した若者から「戦争になりそうで怖い」「防衛のためじゃないならやめてほしい」などの思いが語られ対話が弾んでいます。
アメリカいいなりのゆがみ正す
平和も暮らしも脅かす大軍拡に若者の怒りが広がっています。そして、なぜ大軍拡をやるのかと、アメリカいいなりの政治のゆがみに厳しい視線が向けられています。