選挙区、比例9=10議席に
日本共産党は、10月31日投開票の衆議院選挙で10議席を獲得しました。2議席減となったのは残念の極みです。しかし日本共産党は今度の総選挙で、「野党共闘で政権交代を始めよう」と力いっぱい訴えてたたかいました。自民・公明政権の継続を許したのは残念ですが、最初のチャレンジとして大きな歴史的意義があったと確信しています。
62小選挙区で野党勝利
この選挙での野党共闘は、共通政策、政権協力の合意で一定の効果をあげました。それは、全国62選挙区で、野党で一本化をはかった候補が激戦に競り勝ち、何人もの自民党の重鎮、有力候補を落選させました。13区も立憲候補が連合推薦されないもとでも自民党を倒し当選しました。 全国各地で、たたかいの現場から心が通う共闘がとりくまれ、多くの新しい連帯の絆が広がったことも、今後に生きる大きな財産です。
野党共闘が浸透すれば広がる
同時に、野党共闘は、今後の課題も残しました。新しい政治の魅力を、さまざまな攻撃を打ち破って広い国民に伝えきる点で、十分とは言えませんでした。急な日程、候補者調整の遅れもあり、共闘の大義・魅力を伝えきれなかったことが、自公の補完勢力=「日本維新の会」の伸長という事態を招いた一因にもなりました。
共闘しかない政治の変換
国民の声を聞かない自公政治がいつまでも続いていいわけがありません。いまの選挙制度のもとでは、日本の政治を変える道は共闘しかありません。引き続き力をつくします。他の野党のみなさん、市民連合のみなさんともよく話し合って、総選挙のたたかいから教訓を引き出し、市民と野党の共闘を発展させるために、全力をあげる決意です。
赤嶺氏過去最高票で3選
日本共産党の結果は、小選挙区では、沖縄1区で赤嶺政賢さんの宝の議席を守り抜くことができました。「オール沖縄」の底力を発揮した、大きな勝利です。
比例で2減9議席に
比例代表選挙で、前回獲得した11議席から9議席に後退したことは、大変残念な結果です。得票数は、440万票から416万票へ、得票率は7・90%から7・25%への後退となりました。自力をつける活動を必ず成功させ、次の機会で必ず捲土(けんど)重来を期します。
政策に共感
選挙戦で、コロナから国民の命と暮らしを守る政策的提案、自公政治からの「四つのチェンジ」
(1)新自由主義を終わらせ命暮し最優先の政治
(2)気候危機を打開する「2030戦略」
(3)ジェンダー平等の日本
(4)憲法9条を生かした平和外交
とくに、暮らし、平和の問題とともに、“気候危機打開”“ジェンダー平等”という新しい世界と日本の大問題を、選挙戦の大きな争点に位置づけて訴えぬいたことは、若い方々への共感を広げました。
来夏の参院選・100周年に飛躍を
来年夏には、参議院選挙が行われます。日本共産党は創立100周年を迎えます。
政治変革のうねりのなかで迎えられるよう、参院選勝利をめざす宣伝・組織活動と、強く大きな党をつくりあげる仕事に、ただちに足を踏み出します。