能登地震1次募金6800万円
日本共産党第29回大会が15日~18日まで、静岡県熱海市の伊豆学習会館で行なわれています。
自民党政治を終わりにし希望ある新しい日本をつくる道を指し示し、強く大きな党をつくる歴史的転機にしようと、参加者の意気高い熱気がみなぎりました。
志位和夫委員長は、開会のあいさつで、日本共産党に寄せられた能登半島地震募金全国から日本共産党に寄せられた6800万円を石川県はじめ被災自治体に届けたことを報告し、引き続く救援募金の協力を呼びかけました。
11ヵ国の大使、外交官が出席
大会には11カ国の大使、外交官が出席し、昨年12月に日本共産党代表団が訪問したインドネシア、ラオス、ベトナム各国の外交官らも出席し、イスラエルのガザ侵攻をめぐってこの間会談してきたパレスチナの大使とも親しく懇談しました。
各国外交官らからは「日本共産党の外交的立場は、フランスの立場と平和という意味で非常に似通ったものがある。私たちもあなた方と同じように、地域の平和と安定のためにASEANに非常に注目している」(フランス)、「平和と人権、コミュニズム(共産主義)をあわせて若者の関心をひいている点に非常に関心をもった」(アルメニア)などの感想が語られました。
東アジアを戦争のない地域に
大会の中心点について
第一は、「いかにして東アジアを戦争の心配のない平和な地域にしていくか」についてです。日本共産党代表団が昨年末の東南アジア3カ国への訪問を通じて得た認識の発展、党の外交方針の発展方向を報告しました。米中対立への対応で、大国の関与を歓迎するが、どちらか一方の側に立つことはしないというASEANの「中心性と結束」があると述べ、日本共産党の自主独立と通じるものがあり、日本外交に生かすべき教訓だと指摘しました。
日本政治の行き詰まりの打開
第二は、日本の政治の行き詰まりをどう打開していくかです。志位氏は岸田政権が末期的な状況に追い詰められているだけではなく、自民党政治の全体が末期的な状況に陥っていると指摘。「底なしの政治腐敗」「経済無策」「戦争国家づくり」「人権後進国」と、どの分野でも岸田政権に一刻たりとも日本のかじ取りを任せられないことは明らかであり、退陣に追い込むために全力をあげると表明。同時に、これらの問題を生み出した自民党政治そのものを終わらせることが強く求められていると訴えました。日本の前途を開く二つのカギとして、
(1)あらゆる分野で国民運動を起こし、自民党政治を終わらせる国民的大運動を起こすこと
(2)日本共産党の総選挙での躍進―を訴えました。
強大な日本共産党への挑戦
第三に、「長期にわたる党勢の後退から前進に転ずることに成功していない」点について、党員拡大に「空白の期間」が存在したとし、現在「党勢を長期の後退から前進に転じる歴史的チャンスの時期を迎えている」とし、客観的条件と主体的条件を全面的に生かし、「党建設の歴史的後退にピリオドを打ち、前進・飛躍へと転じる歴史的大会にしていこう」と呼びかけました。
社会主義・共産主義論の意義
第四として社会主義・共産主義論の意義を三点にわたり述べました。
①「『人間の自由』こそ社会主義・共産主義の最大の特質」
②「人間の自由」について「三つの角度」から整理し、国民の疑問や関心から出発し、それにかみ合って党綱領の未来社会論を分かりやすく語る上で最も合理的な組み立てになっていることです。
③党建設を後退から前進に転じる上で、大会決議案の解明が大きな威力を発揮するとのべました。
被災地の思い、胸に。募金に感謝
1日目の最後に、4人(緒方靖夫=外交。山添拓=国会。内田裕=福岡県党勢拡大。秋元邦宏=石川県委員長)が討論。苦難が続く石川県の県委員長の秋元邦宏さん(68)の発言は、現地の党員や議員が、自らも被災しながら緊急の支部会議を開き党員や家族の安否確認、救援方法などを話し合い、車中泊をしながら「国民の苦難軽減のために頑張っている」と報告しました。関東大震災で救援活動をしている最中に当局に虐殺された地元出身の川合義虎の志にもふれ全国から感動の声が寄せられています。