82のシールアンケート
7月8日午後4時半から約1時間。日本共産党碧南市委員会は、碧南中央駅で高校生に校則アンケートを呼びかけ、延べ82のシール投票が寄せられました。
スマホ禁止には、写真を取りたいのに使えない。髪の毛など個人の選択にまかせてほしい。など個性や自由にかかわる問題で一方的に校則で決めることに不満の声が寄せられました。
県・市議会でも校則問題取り組む日本共産党
碧南市議会でも、文科省の校則は学校ホームページに公表しで多方面から論議をと求めてきました。県議会では下奥奈歩県議が、豊橋駅での校則アンケートをもとに一般質問。今年3月末までに全高校の校則が公開されています。市内2校、高浜1校で直接、お話も聞かせていただき、年1回は、見直しの論議をしたいとの声も学校からうかがいました。
6月県議会で
下奥奈歩議員が質問
【しもおく奈歩議員】 学校の校則見直しについて伺います。これも、昨年人権侵害の校則は見直しをと質問させていただきました。その際、校則を学校のホームページで2023年度内に全ての高校が公開予定だと伺いました。現状は。
【県教委・担当課長】 本年6月の県立高校を対象にした「校則の見直しの状況」の調査の結果、今月24日の時点で、県立高校全校・全課程の150校178課程が校則をホームページで公開しています。校則の見直しの進捗状況については、昨年度末までにすべての県立高校において、見直しが行われました。今年度についても、さらに「見直し中」あるいは「見直し予定」の学校が、69.7%の124課程あります。
校則改定手続き明文化も
また、校則改定手続きについて、「すでに明文化している」学校は、64%の114課程、「検討中」あるいは「検討予定」の学校は、31.5%の56課程となっております。
【しもおく奈歩議員】
校則があることで「とても疲れる, 気持ちが落ち込む, 監視されているようで窮屈(きゅうくつ), 学校にいきたくなくなる, 頭髪・服装・持ち物の指定などでお金がかかった」という、子どもたちに過度なストレスとなっている実態や経済的負担が生じている声が、引き続き寄せられています。
校則変えたいの声いっぱい
見直してほしい校則には「スマホ持ち込み、メイクOKにしてほしい」「スカートの長さを自由にしたい」「ツーブロックなど特定の髪型の禁止を変えたい」など、校則を変えたい声があふれていました。
校則を見直すにあたって、人権侵害になっていないか、財政的負担を強いていないかという点が大事だと思います。「高校生らしい」「品がある」など曖昧な表現や「禁止の理由に説明できるだけの根拠があるか」など、説明できない校則について、見直していく必要があると思いますがいかがでしょうか。
【県教委・担当課長】 県教育委員会では、校則の見直しに際して、子供の人権を侵害するものがないか、個別の事情のある生徒への配慮にかけるものがないかなどの観点で見直しを行うよう各県立高校を指導しております。また、校則ではありませんが、制服等について、経済的負担が過重なものとならないよう留意することを各学校に伝えております。
文科省も絶えず見直し指示
文部科学省が作成した「生徒指導提要」では、意義を適切に説明できないような校則については、学校の教育目的に照らして適切な内容か、現状に合う内容か、また、本当に必要なものか、絶えず見直しを行うことが必要とされており、各学校でも校則の見直しが進んでいます。