戦争反対貫いた党
日本共産党は7月15日、創立102年を迎えます。党史をふり返ったとき、科学の目で未来を見通す党ならではの姿を歴史に刻んだ特筆すべき時期があります。
一つは、1945年の日本の敗戦時です。戦前、反戦を貫いた日本共産党員は過酷な弾圧を受けました。日本軍国主義が敗北し、日本中が茫然(ぼうぜん)自失状態だったとき、天皇制権力と闘ってきた日本共産党員は、終戦を大きな喜びを持って迎えました。
困難に屈せず国民の幸福のため
治安維持法などで訴えられ獄中12年を非転向で闘い抜いた日本共産党の指導者・宮本顕治氏は戦中の裁判で「私は我々同志が日本人民の幸福のため、あらゆる困難に逢着(ほうちゃく)しつつも健闘して来たことが認めらるる時代の来ることを確信して疑わない」「社会進化と人類的正義に立脚する歴史の法廷は、我々がかくのごく迫害され…加罰される事は大きな過誤であったという事を立証するであろうと信ずる」とのべました。
歴史の法廷で、それは実際に立証されました。
ソ連共産党の干渉との闘い
二つめは、1991年のソ連共産党解体のときです。世界の党の多くが混迷に陥るなか、日本共産党は「世界の平和と社会進歩にとって巨大なプラス」と歓迎しました。ソ連共産党の覇権主義的干渉と闘ってきた経験と、そのなかでつくりあげた自主独立の綱領路線があったからです。
かじ取りできぬ自民党政治
いま自民党政治は、腐敗から抜け出せず、国民の暮らしや人権を求める声に背を向け「戦争する国」へと暴走しています。停滞する日本経済の打開策を持たず、いよいよ日本のかじ取りができなくなっています。
「新党」乱立、受け皿づくりの行き詰まり
自民党政治が国民の支持を失うなか、この三十数年、「新党」が出ては消えを繰り返しました。いまの支配体制を維持したい勢力は、「第三極」などといって受け皿を用意し、それが支持を失えば、またその次と目先を変えて自民党政治を維持してきました。その結果の行き詰まりです。
資本主義への疑問の目
気候危機や格差をもたらす資本主義のシステムにも疑問の目が向けられるなかで、多くの人が政治を変える方向を模索しています。
いま、自民党政治を変える歴史的チャンスです。
アメリカ・財界優先のゆがみを正す
日本共産党は「アメリカ言いなり」「財界最優先」という二つのゆがみを変えること、そのための市民と野党の共闘、統一戦線こそ日本の政治を変える道だと党の綱領で示しています。
政治のゆがみの根本にメス
自民党への批判を一時的に受けとめる党派が現れても、日本の政治のゆがみの根本に切り込み、共闘で政治を変える展望を持たない党では真に日本の政治を変えられないのは、この間の歴史が示しています。
市民と野党の共闘で政治を変える
日本共産党は選挙でどんな結果が出ても、そこから次の躍進を準備し市民と野党の共闘を追求してきました。
資本主義を乗り越えた未来社会の展望
資本主義を乗り越えた先の、すべての人に自由な時間が保障される未来社会の展望を示しています。
100年前の党は、いまの党の姿を想像できたでしょうか。未来は変えられます。最初は少数でも、科学的に正しいことはいずれ多数の認識になることに確信をもち、「科学的羅針盤」を持つ党として、新しい仲間を迎え、闘いを引き継ごうではありませんか。