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3国政選 野党全勝
  政治変える力示す重要な成果

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市民と野党の共闘が政治を変える
4月25日投票の衆院北海道2区と参院長野選挙区の二つの補欠選挙、参院広島選挙区の再選挙の全てで野党統一候補が勝利しました。 新型コロナウイルス対応での無為無策を続け、「政治とカネ」問題でも反省のない菅義偉政権に対する有権者の厳しい審判です。菅首相の就任後初の国政選挙で与党が全敗したことは、政権に衝撃を与えています。市民と野党が力を合わせれば、必ず政治を変えることができるー。三つの選挙の勝利は、このことを明確に示しました。

「コロナ・金権」の怒り
 北海道2区では松木謙公氏、長野選挙区では羽田次郎氏、広島選挙区では宮口治子氏が激戦を制し当選を果たしました。与党が力を集中した広島で敗北したことは大打撃でした。この再選挙は、一昨年の参院選の大規模買収事件で有罪となった河井案里元議員の当選無効によるもので、「政治とカネ」問題が大争点となりました。

自民公明の大敗北
 この事件では、買収資金の出所が自民党本部から河井陣営に送金された1億5000万円だった可能性が濃厚なのに、使途についての説明を拒み続ける首相や自民党そのものに批判が集まっていました。これに対し、自民党は過去3回の衆院選で県内七つの小選挙区のうち6議席を占めた強い「保守地盤」を背景に「必勝」を目指し、公明党も強力にテコ入れしましたが、届きませんでした。

選挙結果を直視し説明責任を
 投票判断で買収事件を重視した人の67%が宮口氏に投票しました(「毎日」26日付)。河井事件について「他山の石」(自民党の二階俊博幹事長)などと開き直ることはもう許されません。首相と自民党は、選挙結果を直視し、国民への説明責任を果たすべきです。

北海道は自民不戦敗
 大手鶏卵生産会社アキタフーズから現金500万円を受け取り、起訴された吉川貴盛元農林水産相(自民党衆院議員)の辞職による北海道2区では、自民党は候補者を立てられず、不戦敗でした。同補選でも、吉川元農水相の収賄事件を考慮した有権者の6割弱が、松木氏に投票したとされます。
「幅広く応援をいただいた」と語った松木氏は、遊説先で日本共産党の地方議員や後援会員が駆け付けるたびに「共産党のみなさんが来てくれています」と紹介。リスペクト(尊敬)を貫きました。

金権腐敗、疑惑隠しへの怒り
 3国政選挙の最終盤、自民党の菅原一秀元経済産業相が地元選挙区(東京9区)で有権者に現金を配った疑惑も浮上しました。安倍晋三前政権から続く政権与党の金権腐敗、疑惑隠しの体質に対する有権者の怒りが選挙で表明されたことは明白です。

菅政権のコロナ対策に不信
 長野選挙区では、政府のコロナ対策を「評価しない」と信濃毎日新聞の出口調査で回答した有権者の64%が、羽田氏に投票しました(26日付)。検査拡充でも休業などへの補償でも必要な対策を実行せず「第4波」を引き起こし、3度目の緊急事態宣言まで招いた菅政権への根深い不信の表れです。国民の苦しみに向き合わない菅政権を終わらせ、新しい政治への転換が切実に求められています。

都議選・総選挙の勝利へ
 広範な市民と野党は、3選挙区全てで安保法制廃止・立憲主義回復を基本とする政策協定を結び、幅広い勢力を結集してたたかいました。野党が立場の違いを乗り越え、国民の切実な願いに応えて結束すれば、大きな力を発揮することがはっきり示されました。
 日本共産党は野党統一候補の勝利へ全力を挙げました。さらに東京都議選(6月25日告示、7月4日投票)で躍進し、続く総選挙で新しい政治を実現する決意です。

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