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9月議会 市民病院 コロナ禍に64病床削減、改修費半減

カテゴリー: 議会報告

9月29日、自民党新総裁に岸田文雄氏が決まりました。総裁選は「新型コロナ失政」や強権・腐敗政治に対する国民の怒りと運動に追い詰められた菅首相が、政権を投げ出すもとで行われました。トップが変わっても「安倍・菅直系政治」の中身は変わりません。東京都議選、横浜市長選挙での野党共同の勝利。碧南市の県議会議員補欠選挙で、日本共産党磯貝明彦候補に2940票(得票率22・2%)で大健闘し菅退陣の追い風となりました。碧南9月市議会では、碧南市民病院の病床削減とリニューアル予算を半減する追加議案が出されました。日本共産党は、3人床や個室の全室トイレ付に、2割の病床削減は撤回を求め反対しました。

2019年案の3床9室トイレ廃止  
市は2018年に3400万円で、病院リニューアル設計完成。19年~21年の3年間に約13億円でリニューアルを計画しました。4床室が狭いので3床にし31床削減し289床にするものでした。3床室のうち9室にトイレ設置、個室69床(8室増)トイレなし22室から6室に改善するものでした。ところが、19年9月26日、国が「統合再編対象424病院」に碧南市民病院を名指ししました。市長はいっぺんで腰が引けリニューアルを延期。1年後の2020年11月に、64床(2割)削減で255床にするリニューアルの修正計画を議会に示しました。国が「1割以上病床削減すれば補助金出す」の指示に沿ったものです。さらにコロナ禍で10カ月延期し、今9月議会に条例、補正予算を追加議案上程しました。修正計画には3床室トイレ全廃止。61個室にトイレなしも16室残っています。日本共産党は「コロナで医療頻拍病床不足、自宅療養で亡くなる人も。2割も病床削減はだめ。築後32年たって本格的な改修が必要。事業費増額、ゆとりある改修期間で悔いのない病院に」と議案に反対しました。

病院審議会でも3人床トイレの意見
2020年11月16日の病院運営審議会で「安城更生病院では各部屋にトイレがあった。3人床にトイレを設置できないのか」と委員から発言。当局は収益費用の点から最小限度の改修と否定。

トイレ改修は絶対必要
9月に市民病院に入院しました。2日間個室でトイレ付でしたが狭く、尿測量が大変でした。その後2日間4人床で部屋外の共用トイレに頻繁に行くのが本当に困りました。高齢者ならなおさらでしょう。せっかく市民病院をリニューアルするなら、患者や市民の声を聴いてほしい。他の新しい病院では部屋付きトイレは当たり前。看護師さんががんばっているから一層思います。           (西端 Sさん女性)

国が消費税で補助し病床削減促進
 自公政権は「病床削減1割以上行うと補助金を出す」と誘導しています。2020年3千床削減、60億円を補助。2021年には1万床減、医師1600人。看護師5800人に相当します。国追随でなく市民病院を守り医療・介護などケアに手厚い市にしましょう。

        市民病院リニューアル計画

県下6位の財政力碧南市
 新型コロナの中で、市民のくらしは大変。
ところが碧南市は愛知県下38市中6位の財政力です。
18歳までの医療費無料化は、碧南市、高浜市が取り残され西尾市長選挙では公約されています。
2022年度から民間で行っている送迎サービスが廃止されます。「高齢者タクシー券を」と声が上がっています。安城市は今年
10月実施を早め8月から開始。65歳以上500円×36枚で430人に交付しています。

ボートピア 3年間で2953万円の協力金
  競艇収入は市民に還元を
   競艇で71万人から63億円を稼ぐ

高浜市二池町住民などの反対運動を押し切って、競艇券売所ボートピアが開設して3年目を迎え総額2953万円の協力金が市に入りました。決算審査で日本共産党山口はるみ議員は「タナボタでもらった協力金でくるくるバスが買える。高齢者タクシー券も実施できる。全額一般会計に入れて市民に還元しないのか」と市長に迫りました。

施設前の市道3千万円で拡幅
「環境整備協力金」の名目で、利益の0.2%が市に入りますが、2019年で689万円。2020年で1264万円。2021予算で1000万円。合計2953万円となります。一方で碧南市は、施設前の市道を3068万円(内用地費474万円)で拡幅整備しました。

      丸山町

久沓町にくるくるバスを
くるくるバスは今、碧南工業高校からあおきスーパー交差点を左折してケーズの方に行きます。「ボートピア前の道路が広くなったので、ボートピア前まで延長し、坂上橋から久沓町にくるくるバスを回してほしい」と久沓町住民から要望があがっています。

山口はるみ議員の一般質問

一、豪雨・津波・地震対策
 山口議員は「市役所以南の地域がハザードマップでも浸水や液状化の危険地域になっている」と指摘。熱海の土砂崩れや各地の被害に学んで防災対策強化を求めました。
 蜆川堤防耐震化は令和5年で完了の予定。「河口水門は堤防完了後に考える」との市当局に「水門の必要性を市が認識し同時進行で」と求めました。 川口町の防災拠点施設は、西尾市防災ステーションが今年4月に供用開始、碧南市も国機関へ強力な働きかけをと求めました。市内10カ所の急傾斜地の周知と、半崎町宮下住宅周りの用水ふたかけや、ボロボロ鉄板の改修を求めました。

      宮下町

二、病院リニューアル、経営状況
 コロナ禍で医療、保険所の拡充こそ必要と、碧南高浜の保健所復活を求めました。過去10年間以上、法定内繰入金だけで運営してきた市民病院を評価すべきと市長に指摘しました。

三、県道の拡幅で歩道設置を
 千葉県で子どもが歩道のない道路で重傷を負う事故もあり、旧大浜警察署から大浜小学校。西端小学校南の歩道を求めました。市は県へ要望すると応えました。

岡本 守正議員の一般質問

一、資源ごみ立ち番廃止
 2022年度から、市当局は全市の資源ごみ立ち番を廃止します。シルバー人材センターに登録して1回3千円で専任者を置くと答弁されました。

二、核兵器廃絶へ
 政府は、唯一の被爆国なのに核兵器禁止条約の批准を行いません。市長は平和首長会議の一員としても政府に働きかけを、碧南市非核宣言を求めました。市長は、答弁もせず平和と核廃絶に背を向けました。

三、くるくるバス拡充、高齢者タクシー券を
 くるくるバスを一台増やし、外周を南北に分割、西端側に二台走らせれば、一時間一本になると岡本議員が対案を示しました。またイスの設置も遅々として進んでいません。能動的な調査と設置を求めました。篭田町バス停前には、手作りのイスを市民が設置。今は壊れています。

        篭田町

気候危機を打開共産党 2030戦略

2030までにたった1%CO2削減 碧南石炭火力発電所
日本共産党は「気候危機を打開する日本共産党の2030戦略」を発表。コロナ問題と気候危機の問題を総選挙の政策にし、子どもや孫たちの未来を守ろうと呼びかけています。今の資本主義のなんでも利益優先ではなく、経済も雇用も守り、科学の力で環境を守る具体的な対策を掲げています。


碧南火力発電所JERAのアンモニアめどなし
 9月21日碧南市議会臨海特別委員会で(株)JERA 碧南火力発電所所長の谷川勝哉氏を講師に「2050年の脱炭素社会実現にむけて~JERAの取り組み」と題して勉強会が開かれました。JERAは政府とともに2050年炭素排出ゼロをめざしているものの、石炭と混焼するアンモニアは、現在日本全国で農業などに使われている総量108万tと同量が必要で、全部海外からの輸入。確保にめどはたっていないと言われました。2030年までは試験的な混焼でCO2はわずか1%の削減しかできないとのことでした。電力の売り手として、エネルギー転換となる再生エネルギーについては消極的。ドイツなど先進例も紹介しませんでした。

再エネ、省エネ、断熱で2030年CO2半減、50年ゼロに
日本共産党は、日本のCO2排出の6割が発電所や産業。
85事業所で半分。200事業所で60%を占めています。この脱炭素化が重要と、政権交代で改革を決意しています。

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