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子どもたちにもう1人保育士を!
保育士配置基準、なぜ74年間も変えぬ

カテゴリー: トピックス, 議会報告

愛知で広がる運動
 愛知県内の保育をよくしたいと、公民保育者の集う労働組合や保育運動団体、保護者が集う父母の会が活動を続けています。
 今、愛知で子どもたちにもう1人保育士を!実行委員会を立ち上がり、保育士配置基準の改善を求めています。碧南市議会にも12月議会に請願が提出されました。代表者が切実な現場の状況を陳述されました。

請願は否決されたけど
 碧南市議会では日本共産党2人、みらいクラブ2人が賛成。市民クラブ3人が退場し、他の自民系、公明党が反対して否決してしまいました。
知立市、安城市は請願採択しました。実行委員会は「議会への働きかけは大きな成果。全国でも広がっています」と決意しています。

おかしいよ74年も変わらぬ配置基準
 日本の保育士の配置基準は、1、2歳児で6人に1人。4、5歳児では30人に1人です。
 4,5歳児の配置基準においては、74年間も変わらぬまま放置されてきました。(図参照)1・2歳児は1967年来55年間6:1のままです。

子育て会議の公約不履行
 国は、2015年施行の子ども子育て支援新制度の子ども・子育て会議の中で「質の改善」のため、1歳児の配置定員を6対1を5対:1に。3歳児20対1を15対1に。4・5歳児を30対1を25対1にすると約束しました。
しかし、7年後の現在まで、財源は確保されず改善されていません。

自治体が加配措置
 碧南市を始め、各自治体では現場の状況からも独自の判断で加算し対応して努力しているところです。
保育現場も子ども環境も大変
 子どもを取り巻く社会は、格差貧困の下で虐待や発達障害、アレルギーなど70年前とは比べようもない困難を抱えています。
 悲しい保育事故も起こっています。その背景には長年放置されてきた保育士の配置基準の問題が横たわっています。

米英仏独の2~3倍
 日本は保育士1人で30人。米英仏独の先進諸国と比べると2~3倍の子どもたちを保育しています。今の日本の配置基準のままでは子どもたちの「命」と「ゆとりある発達」が守られません。保育現場の負担と努力の上に成り立っているこの“あたりまえ”を変えたい…その思いを実現するため、保育者と保護者が力をあわせて「子どもたちにもう1人保育士を!」実行委員会は訴えています。

知事を変えて保育士配置基準変えよう
 愛知県知事選挙で野党共同の代表は「ゆとりある保育のために、保育士の配置基準と待遇改善を国に要請し、県の独自補助を実施する」と掲げています。選挙に行って保育拡充や子育てしやすい愛知に、みんなで変えましょう。

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