7月14日~8月3日(予定)縦覧を
碧南石炭火力発電所に対する批判が世界に広がる中、中電、JERA、国は、アンモニア混焼という未開発の技術で、石炭火力発電所の延命を図っています。
JERAは、今後アンモニアタンクを、2023年10月竣工で4基、2027年竣工で4基の合計8基を建設する予定で、埋め立て変更を行います。その縦覧が市役所で7月14日から8月3日まで(予定)行われます。ぜひご覧ください。
2050年には倍の16基か?
2050年には倍の16基の設置も想定されます。
アンモニアは劇薬で、大量の保管は他に例がありません。
厚生労働省でも、大型液化水素タンク(数万m3相当)にそのまま適用すると現行のLNG貯槽と比較し、約2倍の距離(例:160→320m)が必要としています。適切な離隔距離設定の検討が必要です。その際、ハード面の防爆対策の検討も指摘しています。
危険を象徴「スポーツ施設」用地削除
危険を象徴するように、市民解放のスポーツ施設用地は今回、削除します。
リスクアセスメントの実施
匡でさえ、将来的な水素・アンモニアの大規模貯槽等の活用を想定した、大規模漏えい等重大事故時の影響評価が不可欠としています。こうした事故を想定したシミュレーション等を実施するとともに、事故の影響評価を通じて、必要なハード、ソフト両面の事故防止対策等に繋げる必要をといています。
防災対策指針(仮称)の作成は
万が一の大規模漏えい等の非常時に備え、事業者のソフト面での対策である保安規程等(災害その他非常の場合に採るべき措置)として盛り込むべき、非常時の組織・体制、緊急時連絡先・体制、非常時の対応手順(拡散防止等)、事故・安全評価の手法、防災備品・備蓄(防毒マスク等)、防災教育、防災訓練等に関するガイダンスの作成も報告がありません。
検査や溶接に係る検証等
使用前自主検査や定期事業者検査、溶接事業者検査については、国がそれぞれ検査方法の解釈や
ガイドを定めています。 水素・アンモニアを取り扱うに当たって、検査項目や検査方法とともに、留意点等の検証を行い市民に公開すべきです。
アセスなし危険度保安の説明なし
現在まで、議会にも市民にも、任意アセスメントも行わず、危険・保安の対策説明もありません。
「キンカン」で仮称評価
議会の臨海特別委員会や環境審議会で行った説明会でJERA会長は、虫刺され「キンカン」を手に「これがアンモニア」と詐欺的な過小評価を行いました。生成期に大量のCO2を排出し輸入頼みで、現在日本中で使っている総量を1日で消費する混焼は、おためごかしです。
アンモニアの危険性
可燃性・爆発性 アンモニアと空気の混合ガス は爆発の危険がある。アンモニアは,ハロゲン・ 強酸と接触すると激しく反応し,爆発・飛散す ることがある。また,シアン化水銀・次亜塩素 酸カルシウムと接触し,爆発性物質を生じるこ とがある。
人 体 へ の 影 響 高濃度ガスを吸入すると肺水 腫を起こし,呼吸が停止する。皮膚・粘膜に対 する刺激および腐食性が強く,その作用は組織 の深部に達しやすい。高濃度のアンモニアが
目に入ると,視力障害を起こすことがある。
濃度と作用
濃 度〔ppm〕 作 用
5~10 明らかに臭気を感じる25 不快感が起こる
200 刺激により呼吸が妨げられる
2500~4500 短時間(30分)で生命危険となる