1・2号機を即時停止に
8月18日、碧南市議会はJERA碧南石炭火力発電所を視察しました。日本共産党山口はるみ、岡本守正議員もアンモニア混焼の実証実験の状況を見てきました。
説明では、1号機(70万kw)2号機(70万kw)は、非効率炉で停止が決められています。
しかし実態は国の指示待ちで、2030年まで、あと7年間も延命しようとしています。
2030年まであと「0.4度」以内
2030年までに、気温の上昇を1・5度以下に抑えないと、地球の循環能力を超えて、後戻りできなくなります。現在1・1度まで上昇してしまい残るのは0・4度しかありません。まったなしの状況です。すでに廃炉が予定されているものは停止し140万kwの発電で発生する二酸化炭素を減らすことはすぐできます。
0.02%のアンモニアを混焼実験し、莫大な費用をかけるより廃炉、停止こそ即効性があります。企業利益のために、地球や人類の危機をも平気な企業は社会的な責任を放棄しています。
アンモニア生成時の二酸化炭素は未成功
アメリカのメキシコ湾と、ノルウェーでアンモニアの生成をする計画です。
●生成時に二酸化炭素を出さないもの=
グリーンアンモニア
●生成時に発生する二酸化炭素を回収するもの= ブルーアンモニア
このどちらも、今だ開発されず実用化されていません。
結局生成時に二酸化炭素を出しっぱなしの= グレーアンモニア
を碧南では使う予定とのこと、これでは本末転倒です。日本を代表する大企業が、国際市場から石炭火力発電所から生産された製品の不買運動や融資拒否がおこなわれていること。石炭や原発
をやめる世界の動向を知りつくしているのに、国民騙しのアンモニア混燃に莫大な費用を費やしているのです。
省エネ・再エネへの
転換こそ未来への道
国も中電も、石炭に固執せず「省エネ・再エネ」に切り替えることが、企業の未来も、地球や人類の未来も救う道です。
若者16人の訴え勝訴
化石燃料依存は違憲
アメリカのモンタナ州で若者16人が「化石燃料に依存する州の政策は地球温暖化を加速させ若者の未来を奪っている」と地方裁判所に訴え。
8月14日に「原告勝訴」の判決を出しました。
日本政府も中電依存の碧南市も心して受け止めるべきです。