国は核兵器禁止条約参加を
核兵器廃絶と被爆者援護を訴えて歩く2024年原水爆禁止国民平和大行進が6日、東京都江東区の夢の島、北海道・礼文島、徳島県鳴門市をそれぞれ出発しました。来年の被爆80年に向け核兵器禁止条約参加の日本を求める世論と運動を広げる重要な行進です。夢の島で開かれた東京―広島コースの出発集会には被爆者ら600人が参加し、広島に向かって元気よく歩き始めました。
市は核廃絶に行動を
5月20日には、あいち平和行進共同連絡会の大村義則さんが碧南市を訪れ、協力を申し入れました。碧南市は今まで、署名、募金、テナント購入、原爆パネルの購入などに協力してきませんでした。禰冝田前市長は、世論に押されて広島市長が呼びかけている「平和首長の会」に加入したものの、年間2,000円の会費を払うだけ、中高生の広島派遣や核廃絶への署名の取り組みもしませんでした。
小池新市長となった今、来年の被爆80周年に向け「非核自治体宣言」「小中高の児童の派遣」など核兵器廃絶に対して、具体的な行動を行なうことが必要です。
今回は、残念ながら昨年並み。しかし対応した担当課長は、来年度に向けて検討を約束していただけました。日本共産党山口、磯貝議員と岡本守正さんも同席しました。
大軍拡にノーを
東京の出発集会で、原水爆禁止世界大会実行委員会運営委員会共同代表の高草木博さんが主催者あいさつし、「今年の平和行進は、核大国に対しても、米国の『核の傘』のもとで戦争準備の大軍拡を進める岸田政権の政治にも、はっきりと『ノー』を突きつける、大変重要な国民的行進です」と強調しました。
碧南市在住の大村美恵さん通し行進に
日本原水爆被害者団体協議会代表理事の家島昌志さんは、被爆者の平均年齢は85歳を超えており「核兵器がなくならなければ死んでも死にきれない。早く日本が核兵器禁止条約に加わり、核保有国を説得して回る立場に立つよう訴えましょう」と語りました。
米国でも6百マイルの行進でエール
原水爆禁止日本協議会の土田弥生事務局次長が、米国の「Peace walk2024」のメッセージを紹介。5月7日から2カ月かけて東京―広島間とほぼ同じ約600マイル歩くとして「みなさんを思いながら姉妹行進を行います」とエールを送りました。
全国通し行進者として、長崎―広島コースを歩く山口逸郎さんと東京―広島コースを歩く大村美恵さんが紹介されました。