自民党政治への審判
裏金政治への国民の審判が下りました。総選挙の結果、465議席中、与党の自民(191)・公明(24)両党は合わせて215議席で過半数233議席を下回り、2009年に民主党(当時)に政権を奪われて以来の歴史的大敗を喫しました。自民党が数の力におごり国民の声を甘く見てきたことの象徴です。今回の結果は国会を軽視し立憲主義を踏みにじってきた自民党政治そのものへの審判です。
沖縄1区赤嶺勝利、比例7議席
日本共産党は、赤嶺政賢氏が小選挙区の沖縄1区で激戦を制し当選しました。比例では7議席となり前回の9議席から後退する悔しい結果となりました。ご支援いただいた方々、支持を広げていただいた方々に心から感謝いたします。
追い詰めた「赤旗」
自民党は247から191議席へと大きく減らし、裏金候補46人中28人が落選。
自民党の裏金非公認候補を推薦した公明党は、石井啓一代表が落選。現職代表の落選は2009年以来です。
そもそも裏金問題を暴き岸田文雄政権を退陣に追い込んだのは本紙日曜版の報道です。これなしに今日の事態はありませんでした。
「非公認に2000万円」のスクープ
さらに決定打となったのは、各メディアも指摘するように、裏金で非公認になった候補に自民党本部が政党助成金から2千万円を振り込んだことを暴いた本紙の特報です。自民党に自浄能力がないことを白日の下にさらし、自民1強政治を終わらせることに貢献しました。
政治変えたい願い
国民の怒りの元には、裏金政治の一方で、国民は苦しい生活を強いられていることがあります。日本を経済成長しない国、賃金の上がらない国にし、消費税増税や物価高を放置した経済無策、5年間で43兆円もの大軍拡で暮らしと平和を押しつぶす自民党政治を変えたいという国民の強い願いが、政治を前向きに動かす可能性を開きました。今後、自民党政治に代わる政治をどうつくるか、各党に問われます。日本共産党は金の力で政治を動かす企業・団体献金の禁止を一貫して求め、今や他の野党も主張しています。
13区では前進
日本共産党は、戦争法廃止と野党共闘に背を向けた立憲民主党の立場から独自候補を擁立。13区の牛田清博氏、12区関久一氏、11区植田和男氏を擁立製作を訴え比例東海4県で日本共産党2議席を、と奮闘しました。《表》のように2022年参院選の比例投票数を上回りました。
公約実現、国会論戦がんばります
日本共産党は公約実現に全力を挙げます。
敵基地攻撃能力の保有、武器輸出など「戦争する国づくり」を阻止し、軍事同盟強化ではなく戦争の心配のない東アジアをつくるために憲法9条にもとづく外交実現に力を尽くします。
金権腐敗、くらし平和を守る政治にと立候補を決意し、5市を駆け巡りました。たくさんの温かいご声援を頂きました。また多くの方々にご奮闘いただきありがとうございました。結果を受け止め、党内外の声に耳を傾け て要因を分析し、次の闘いにつなげる決意です。今後もご一緒に政治を変えましょう。 牛田 清博