10月22日(火)~24日(木)の3日間、経済建設委員会の視察に行ってきたので報告します。
法人市民税超過課税で約4億円増
滋賀県守山市は人口約8万5千人。法人市民税は市民金1億円以下は7.4。それ以上は8・4%で年間約4億円の超過課税を行っています。一律6%の碧南市と違い市民のための財源確保の努力をしています。財政力指数は0.82の交付団体です。
「もりやまエコパーク環境センター」
滋賀県知事によって、ごみ焼却場の広域化中止。守山市単独で、ごみ焼却場を新設、令和2年度から稼働しました。DBO方式で「設計」「建設」「運営」を一括行なっています。70万t/日処理量35.5t/日×2炉)、建設費は約72億円、そのうち20億円を国の交付金で、残りの50億円は基金です。
維持管理には年間約4億円、ゴミ焼却熱発電で、年間8,500万h/?。うち約5千万h/kw売電。約年6,500万円です。ごみピットは地上3階に、煙突は低く建物の中に隠れています。
守山市は碧南市を取り巻く状況と似ており、ぜひ、碧南市でも、守山市のようなコンパクトでシンプルなごみ焼却場建設を決断すべきと思いました。
デマンドタクシー、
1時間毎の循環バス
~香川県坂出市~
坂出市は人口約5万人。法人市民税は、一律8.4%で超過課税で約1億5千万円の増収。財政力指数は0.8で交付団体です。公共交通は民間路線バス、市営循環バス2路線、100円で年間約5万人の利用者です。費用負担は国庫補助も入れ年1,600万円。デマンドタクシーは200年間4千人が利用。1億1200万円の公的補助となっています。
「空家等の適性管理に関する条例」について ~鳥取県倉吉市~
倉吉市は人口約5万人。法人市民税は8・4%で約1億円増収。均等割も3000万円増額となっています。さらに、固定資産税も評価額の1・5%(碧南市は1.4%)で約2億円増額です。財政力指数は0.43で交付団体です。
平成25年度に、空家条例を国に先立って制定しました。空家数は約800件、その内、危険だと思われる空家は約300件。補助率4分の5、上限120万円の解体補助です。年30件~40件が解体されています。碧南市は上限20万円で補助金が少なすぎます。倉吉市では市と民間企業で官民連携事業で、空家の所有者や相続人のお悩みサポートをする「空家総合相談窓口」で取り組んでいます。民間委託で、市として相談窓口の利用状況の把握がされていません。
清水港カーボンニュートラルポートの取組について ~清水港管理局~
10月29日、静岡市の清水港管理局の清水港のカーボンニュートラルポートの取り組みをしています。コンテナ取扱量は全国8位であり、近年ではクルーズ船寄港にも力をいれています。2030目標でCo2排出量の47%(13万トン)削減。2050年目標は100%削減を目指しています。コンテナターミナル遠隔操作の導入。
LNG燃料船への転換。太陽光発電および蓄電池の導入。フォークリフトの電動化。緑地施設整備事業。ブルーカーボン(藻場)の造成・保全などです。しかし、カーボンニュートラルポート計画は国が作成したマニュアルにそった資料作りのようで「絵に描いた餅」とならないか危惧せざるを得ないと感じました。